2017年6月4日日曜日

道の駅の登録証

私の身の回りには、道の駅に全部行ったという方が、複数人いらっしゃいます。決して誇張や見栄などではなく、本当に行ってることを私は知っています。そういう方々が身近にいるがゆえに、あ、道の駅全制覇ってできることなんだなーと脳がその部分開放してしまっています。とはいえ、当記事執筆時点で1,025駅。まだ100駅ぐらい残っていて、先は長そうですけれど……。

さて、道の駅に行ったらやることがいくつかあります。外観の写真撮って、スタンプ押して、きっぷがあれば買って、そして「登録証」を撮影させてもらいます。
道の駅には必ず「登録証」があります。国土交通省道路局長からの、ここを道の駅として登録しています、という証拠書類のようなものです。一般のお客に見えるところに掲示すべしという通達があったはず、ですが、あまりここではそこについて掘らないことにします(通達違反をあぶり出したいとかそういうことではないので)。
よくわかるところに置いてある道の駅もあれば、事務所に大事にしまっている道の駅もあります。中には無くしたって言ったところもあって、さすがにそれはちょっとどうかと思いましたが(今は再発行してもらったのか、掲示してあります)。

賞状のような感じで、道の駅の名前がばーんと書いてあります。かつては道路局長のサインも書かれていましたが現在では省略されています。初期の頃は筆文字で手書きだったために、時期によって文字の大きさなどが全然違いました。そこも楽しみの一つだったのですが。

以下に様々なパターンをご紹介いたします。

◆駅名改称

道の駅にも駅名改称があります。市町村合併で「村」じゃなくなった、とか、旧来の施設を改めたとか、様々な理由によります。正式に駅名が変われば登録証は再発行されます。
現在の「あらかわ」
現在の「那須野が原博物館」
こちらは通称で「南飛騨小坂はなもも」と呼んでいますが、もしかしたら正式にはこれが正しいのかも。
現在の「長野市大岡特産センター」
市町村合併直後(大岡村じゃなくなった後)はこんなふうになっていたことも。
こちらは旧「中湧別」。改称後の登録証です。
こちらは「長野県」の賤母です。平成の大合併により岐阜県の中津川市になりました。改称とは違いますが、ここでご紹介。

◆違う材質

山形県では木製の登録証が。四国では金属製の登録証が発行されていたことがありました。それ以外にも独自にあれこれ。

山形県「とざわ」木製。

徳島県「宍喰温泉」金属製。

長野県「上田 道と川の駅」。木製。
兵庫県「播磨いちのみや」木製。

◆一文字の道の駅

○○の里とか、ひらがなにひらいたりする傾向がある道の駅の名称として、一文字というのはあまりありません。登録証もなかなか独特な雰囲気があります。

京都府「和」。なごみと読みます。

熊本県「錦」。

◆同名

まったく同じ名前の道の駅が存在します。ここで紹介した「さかい」以外にも「はが」がそうですね。
福井県「さかい」

茨城県「さかい」

◆ハートマーク

最近では絵文字なども使えるようになってきましたので、あまり気になりませんが、JISコードにない文字があると、パソコンでの表示に困ってしまいます。

◆書き足し

こちら、正式名称は「本庄」ですが、いろんな表記には「弁慶の里」が付与されています(例えば記念きっぷにも)。登録証をぱっと見て、名称変わったのかしら、と思ったのですが、よく見たら書き足してありますね。

◆敬称

文字の大きさに違いが有ります。「しらやま」(かの白山のことですね)に敬称としての「さん」がつけられているのだ、ということを私は後から知りました。
道の駅の記念きっぷも当初は「しらやまさん」と全部同じ大きさでしたが、ある時から「さん」がちょっと小さく表記されています。それが正式名称ということなのでしょう。

◆廃止駅

道の駅にも廃駅があります。京都の「茶処和束」と、兵庫の「山崎」です。前者は残念ながら営業している間に行くことができませんでした(ですので、ある意味そこに行った人には、永遠に数で追いつけません)。

◆休止中

震災や災害で被害をうけてしまった道の駅です。現在は休止中ですが、きっとまた元気に復活してくれることを祈っています。
岩手県「高田松原」

福島県「ならは」
和歌山県「瀞峡街道熊野川」

 

◆臨時駅

一日道の駅というイベントが過去に何度か開催されています。その都度こうしたものが用意されていたのかどうかはわかりませんが、平成17年8月6日の「品川宿」には、きちんと登録証が用意されていました。

◆正式名と違う?


北海道の「うたしないチロルの湯」は、何を見ても「うたしない」とひらがなで表記されているのですが、登録証だけは漢字で「歌志内」です。どれをもって正式名称とするのか、という議論はあるかと思いますが、ちょっと不思議な例です。

最後の一枚は、鹿児島県の「樋脇」です。……違和感を感じますでしょうか。なんか、模型みたいに見えませんか。ってか、登録証が……でかっ!?

私が行った1,025の道の駅でも登録証が撮影できなかった駅が結構ありますので、まだまだ終わらない旅です。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。
    私も登録証の写真を集めておりまして、興味深く拝見しました。
    「山崎」は私も廃駅直前に行けたのですが、「品川宿」などレア度が高いですね。

    「うたしないチロルの湯」は道路標識も漢字表記になっています。私も気になり駅員さんに尋ねたのですが、分からず「勉強しておきます」とのことでした。

    あとご存知かもしれませんが「上田 道と川の駅」の木製登録証は、開駅まで時間が掛かったために登録証が行方不明になってしまい、駅が独自に作ったそうです。その後本物は市役所で見つかり、現在は道の駅の事務所で保管されています。

    登録証はなかなか発見できなかったり、撮りづらい場所にあって苦戦したりしますがそれも楽しみの一つですね。
    長文失礼しました。

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  2. Natzさんはじめまして! コメントありがとうございます!
    イベント臨時の道の駅は品川宿以外にも何度か開催されていますが、こんな風にしっかりと登録証作ったのは品川宿だけだったみたいです(詳しい知人曰く)。

    「上田 道と川の駅」は開業まで市役所にずっと保管されていたはずで、市役所に乗り込んで撮影した猛者が友人におります(笑) 異動なども多いですからね……見つかってよかったです。

    そういえば「奈良井木曽の大橋」は私も撮影できていません。そもそもあるんでしょうか……(最近行ってないので、できた売店などにあるかもしれませんが)。

    登録証を撮影している友人は周囲にいるんですが、あんまり突っ込んだお話をしたことがなかったので、つい嬉しくなって返信も長文に……。

    またぜひお話聞かせてくださいませ!

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