2011年10月19日水曜日

硬券買いに長野に行こう

姨捨駅が改装されてキレイになり、硬券入場券が恒常的に発売されている、という話は聞いていました。で、家族で近くに行ったときに立ち寄ったのですが、窓口営業時間が終わっていました。15時までとは……。
その後どうしてもここで入場券が欲しくて、行って来ちゃいました。そしたら、他にもザクザクと……。

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朝5時半に目が覚めたら行こう、という割と消極的な呑気さだったのですが、珍しくしっかり目が覚めました。よし、じゃあ行こう。
支度にそんなに時間をかけるほうではありませんが、6時半ぐらいになってしまいました。
でも、首都高や中央道は渋滞もなくすいすい。朝方は雨が降ったり重い雲がかかっていたりしましたが、山梨を抜ける頃にはすっかり晴れて気持ちがよい行楽日和です。

ひとまずの目的地は姨捨ですが、それまでにもいろいろと懸案がありますので、ひとつひとつこなします。
豊科ICで高速を降りて、南豊科駅へ。ここのPOS券とスタンプが未収だったのです。
たまねぎ元気くんがゆる可愛いスタンプです。
ここから北上し、穂高駅へ。窓口でおそるおそるたずねてみましたら、まだあったよ!
リゾートビューふるさと運行記念入場券セット。姨捨駅で入場券を買う前に、小児券をゲット。うまいことできています。
駅前の観光案内所を覗きましたら、以前には無かったスタンプを発見。
手作りで可愛いスタンプです。そうそう、安曇野ミュージアムギャラリートークリレー2011というのが開催されているそうなのですが、このパンフレットには、参加美術館のスタンプ画像が掲載されています。これ、すごい。スタンプラリーも同時開催しているとはいえ、スタンプ画像が実に見事にパンフレットのデザインとして溶け込んでいます。

続いて、田沢駅でもPOS券とスタンプをゲット。スタンプは元気くん印は無かったみたい。
篠ノ井線沿いを姨捨方面に進みます。途中、廃線探訪用の駐車場や案内板ができていました。
ここには旧線があるんですよね。こうして廃線跡さえもまちおこしの一端を担うなんて、20年くらい前には考えられなかったことじゃないかな。とてもよい傾向です。

ちまちまとやっている村役場訪問として、筑北村と麻績村の役場に立ち寄ります。とはいえ日曜日でしたので、窓口は開いていません。

さて!お待ちかねの、姨捨駅です。ちゃんと窓口も開いています。お昼休みだったのでしょう、ボランティアのおじさま方は奥でお食事中でした。そんな最中にありがとうございました。
ばーん!これが姨捨駅で発売中の入場券です。
……美しいわぁ……。ちゃんと券箱もあるし、ダッチング(日付入れ器)もあるし。手荷物扱いの窓口まで再現されてて、とても居心地がよいです。
ちなみに切符の番号はまもなく4000番。もはやこれは、大ヒット商品と言ってよいのではないですか。ぜひ、味をしめていただいて、他の駅でも発売していただきたいものです。

棚田を眺めつつ坂を下り、しなの鉄道戸倉駅に寄ります。こちらにも硬券入場券が発売されているのです。
呪文は入っていますが、それでもなかなか美しい切符です。
続いて、初訪問となる千曲駅へ。
スタンプもちゃんとあるのです。さすがです。

さて、少しワープして、上田駅前にあります、飯島商店です。みすず飴のお店と言えば、ご存知の方も多いでしょう。ここが最近、コロカ対応店となりました。
ドアを開けていただいたり、ジュースをいただいたり、なんと格調高いお店なのでしょう。それでいて、ジャムやみすず飴はそんなにお高いものじゃないですから、気軽にお買い物ができます。
あっ、右下のマークが「コロプラ」になってる新様式だー。

さて、またしばしワープして、JR小海線の臼田駅です。ここはスタンプが未収でした。
やー、これまたキレイなスタンプですねー!

さて、こちら方向に進んできたのには当然理由があります。姨捨駅に続いて、野辺山駅、清里駅でも硬券入場券を恒常的に発売開始したのです。
すごいよ長野支社!
こちらはD型の記念様式。観光地ですからねー。それでよいと思います。
そんなわけで、まずは野辺山駅の切符をどん。
続いて、清里駅のをどん。
はーっ、よいですねー(ため息)。うっとりします。しかも、姨捨とあわせて3駅の台紙が同じ大きさで統一されています。心憎いなーもう。

実はこの日、小海線がコンピュータトラブルで長い時間止まっていたのだそうで。清里駅では特に騒然としていました。そそくさと私はそんな中切符だけ買って退散したのですが、あのあと一時間くらいしてから復旧したとか。

私は甲府方面に進み、いつものお店で、ほうとうをうまうま食べて、渋滞13キロと出ていた中央道に突っ込んで、でもそんなストレスにならない程度で出られて無事帰宅いたしました。

北海道以外のJRの硬券が廃止となって、ずいぶん経ちました。世の中電子化だよ、切符じゃなくてカードで乗るんだよ、ってそういう方向に進んでは来ましたが、駅に立ち寄った記念品が欲しいという心理まではそう簡単に変わりません。
この長野支社の施策は、ユーザーの気持ちを捉えています。そんな膨大なコストがかかる品ではありません。

ぜひぜひ他の駅でもやってくださいませ。馳せ参じます。

2011年10月14日金曜日

記念切符花ざかり

って、ええーっ、もう前回の更新から2ヶ月も経っちゃったの?

月日が流れるのは早いですね……。その間にもいろんなことがありました。
相変わらずちまちまと収集活動を続けているのですけれど、どこかで一回まとめないとホントにわけがわからなくなりそうです。
というわけで。
今年、ここまでに入手した記念切符類を、虫干ししてみようと思います。

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まずは、JRから参りましょう。お願いしてあって、まだ受け取ってない切符なんかもありますが、カード乗車券の時代とはいえ、まだまだたくさんの硬券記念乗車券があったりしますね。

◆JR北海道 北海道デスティネーションキャンペーン記念入場券
北海道にはまだまだこうしたD型の入場券が各地で売られていますので、ちょっとありがたみが薄いんですが(笑)
この夏あちこちでみかけた、キュンちゃんが主役のD型硬券6枚セット。一番上の向こう向いてるのは、予想通り札幌駅のものでした。

◆JR東日本 烏山線開業88周年記念入場券
ちょっと残念だったのは、中間小駅の入場券が小児券だったこと。非常に美しいセットでしたので、全駅大人用でもよかった気がします。
右下にあるマルス券は、セットには含まれておらず、言われるがままにセルフで買って差し込みました。


◆JR東日本 東船橋駅・幕張本郷駅開業30周年記念入場券
記憶に新しいというか、つい先日買ったものです。台紙は共通ですが、切符はそれぞれの駅で購入しました。
この両駅が開業したときのことを覚えている私もすっかりアラフォー。開業時の入場券は、日付が印刷されていたんでしたよね。

◆JR西日本 ありがとうキハ28・58 高山本線記念入場券セット
このセットの何が嬉しかったって、「婦中鵜坂駅」が入ってたことでした。こういう「今まで硬券を出したことが無い駅」の切符が入っていると、私達切符収集家は、記念入場券にも熱くなります。

◆東武鉄道 東武野田線開通100周年
この区間は、私が学生時代に通学で使っていました。なので、このセットは嬉しかったなー。すでに当時硬券は、運河駅にあった臨時発売用の往復券しか無かったし。

◆新京成電鉄 キラリ千葉東日本大震災復興支援5駅入場券セット
そしてこちらが現在の最寄り鉄道、新京成のセットです。最寄り駅の入場券はありませんが。

◆北総鉄道 スクラムきっぷ 硬券乗車券セット
今年、というより、今世紀ぐらいのスケールでの大きな出来事、東日本大震災は、各種切符の世界にも影響を及ぼしました。先ほどの新京成もそうですが「復興支援」という形で記念切符が注目されました。
中でもこのように、自社だけでなく東北各地の鉄道会社の切符をセットにしたものがいくつかあって、記念切符の新しい形だなーと思います。

◆北総鉄道 第18回鉄道の日記念硬券入場券セット
こちらは、鉄道の日記念。つまりマニア向けの入場券セット。青いラインがなかなかグッドデザインです。

◆いすみ鉄道 復興応援切符
こちらも被災した鉄道会社の切符を千葉で発売した例です。どのぐらい足しになるのかはわかりませんが、私にできることはこうして切符を買うことぐらいです。

◆いすみ鉄道 5月2日はキハ52の日記念乗車券
なんとも強引だなあ、と思いますが、こうして積極的に切符を発売していくことは、私達にとっても、鉄道会社にとってもよいことなのではないかなと思います。やりすぎは困っちゃいますが、よい切符を発売してくれるなら私達は喜んで買いに行きます。
できれば、昔の国鉄券を真似っこするんじゃなくて、いすみオリジナルの切符をばんばん出していただきたいところ。

◆富山地方鉄道 ありがとう五百石駅舎記念乗車券・入場券
また一つ、美しい木造駅舎がなくなってしまいました。富山地方鉄道にはまだたくさんの貴重な駅舎が残っていますが、年々少しずつ減っています。このまま冷凍保存したい!と思うのはマニアの勝手かもしれませんが、あの雰囲気をなくして欲しくは無いのです。

◆万葉線 おかげさまで開業10年 1000万人達成記念乗車券
実のところ、今年一番衝撃的だった記念切符がこれです。なかなか美しい通常様式の乗車券+入場券なのですが……。
高岡駅前停留場!? 前代未聞停留場の入場券です。また、往復乗車券も停留場発行だったり、ミシン目で切り離せなかったりとちょっと不思議な感じ。でも私はこれ、かなり気に入りました。

◆真岡鐵道 23.-4.-5.入場券セット
シンプルですが、地紋入りだったりするあたり、なかなか心得ているなーなんて思いました。

◆上毛電気鉄道 創立85周年記念入場券セット
旧字体をわざと使ったような切符は私あんまり好きじゃないのですけれど、これは「一毛町」駅に負けました。素敵だわぁ……。他にも武井駅や新大間々駅も含まれ、鉄道の日イベントで1,500円で購入。どんな値段付けなのでしょう。

◆富士急行 富士吉田駅駅名変更カウントダウン入場券
たまたま友人が近くにいて買ってくれたものですが、このシリーズはあっという間に売り切れてしまったようです。

◆富士急行 ありがとう富士吉田駅硬券セット
そしてこれが「富士吉田駅」最後の硬券セットです。
私は元山梨県民ですけれど、なんでこんな改称したんだろうなあと今でも疑問に思っています。
せめて括弧書きで「富士山登山口」とかすればいいだけじゃん。

◆富士急行 富士山駅観光記念入場券
そんなわけでこれもイベントで購入しましたが、まだ駅には訪問しておりません。大きくて偉大な富士山の名前を冠するにはちょっとばかしズレているし、不遜じゃないかなあなんて思うのですけど。

◆みなとみらい線 「開通7周年記念イベント」記念入場券
「萌え」の鉄道への進出は目覚しいですね。親和性高かったのでしょうか。中にはちょっとどうかなと思うものもありますが、私は概ねウェルカムです。
これはみなとみらい線各駅で別々のキャラを描いた切符が出されたものです。切符そのものはなかなかスタンダードで美しいです。

◆西武鉄道 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。記念乗車券
これぞ直球。何の記念って、アニメ記念。
秩父を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の記念乗車券です。
秩父には私の行きつけのお店がございまして……。毎月一度くらいは必ずでかけてる町です。そこを舞台にしたアニメが始まるとあれば、そりゃ見るでしょ。というわけで、すっかりはまりました。
2011年に放映されたアニメの中でも屈指の出来だったんじゃないかなーなんて偉そうに思います。だあって泣いたもの。わんわん泣いた。すごくよかった。
で、この切符、登場人物の、めんまとじんたんが、西武秩父駅、ゆきあつとつるこが、飯能駅って、それだけでもう、「わかってるなあ」と思うぐらいの完成度。アニメグッズとしてもとてもよくできています。ただ、一点を除いて。

これ、封筒に入ってるんですけれど、その封筒の封が
こんなシリアル番号入りシールなんですのよ。……みんな思ったはずです。
「……こんなのはがせないよ!」と。

◆西武鉄道 龍勢まつり記念乗車券
そのアニメ「あの花」には、秩父市旧吉田地区の伝統的なお祭り、「龍勢祭り」が取り上げられています。これはその龍勢祭りを記念した乗車券です。
私はここ数年、毎年龍勢祭りに参加しています。っても桟敷でのんべんだらりと見てるだけですが。
今年はアニメの効果も相まって、過去最高の入場者数を記録したのだとか。確かに混んでた。

◆叡山電鉄 けいおん!!×えいでん!! 楽器型特別乗車券2011年
こちらは、その前の人気アニメ「けいおん!!」をモチーフにした乗車券です。けいおん!といえば、滋賀県豊郷町の旧豊郷小学校がアニメのモデルでしたが、なぜ叡電?
見ていた方にはおなじみですが、紬が通学で利用していた駅のモデルは叡電の修学院駅だったのでした。あの花は秩父が舞台でしたが、けいおん!は舞台そのものは特定されておらず、アニメの作画参考に使われた場所が、豊郷小だったり修学院駅だったりしたわけですね。

……と、大変駆け足で見てきました。まだ今年もあと2ヶ月ちょっと残っていますが、まだ面白い切符が待ち受けていそうです。
復興支援切符もよいですけれど、実際に被災したローカル線の「開通記念切符」を楽しみに待っています。買いに行くよ。