2010年10月21日木曜日

カードの魔力にあらがえない【2】コロカ編

コロプラ、やってますか? もう今や大ブームと言ってもいいんじゃないかな。携帯電話でできる位置登録ゲーム。
位置ゲーの定義とか、コロプラの面白さなんて話をし始めると、キリがないので、ここではバッサリ切り捨てます。
コロプラのリアルグッズである「コロカ」について、コレクタ的な視点から語ってみようかなと思います。

コロカとは、全国の提携店舗にてお買い物をするともらえるカードです。紙ではなくプラスティック。デザインももちろん店舗ごとに違うし、ちゃんと手にして嬉しい「カード」に仕上がっています。
提携店舗は日本全国の厳選された「良いものを売る店」。ですので、行って、買って間違いはありません。
購入した金額によって、青、銀、金と三種類のカードがあります。すごい人はこの三種類をしっかり集めています。
が、私は、お財布の中身に自信がありません。ので、1,000円のお買い物でもらえる青カードのみを基本的に収集しています。
裏面のコードをゲーム内で入力すると、ゲーム内でのバーチャルお土産も買えます。実はこの瞬間に、いくらのお買い物をどの店でしましたね?という情報が、コロプラ社で把握できるわけ。そして店舗にキックバックの請求が行くという見事なモデルです。全員がハッピーになる仕組みなんてそうそう作れないのに、本当にすごい。
さておき、コロカの提携店舗も順調に増加し、目標は200だそうです。各都道府県に4店ずつ。47×4は、188店。残りの12店は、「離島枠」だそうで。現在ラインナップに含まれているのは、伊豆大島だけ。最終的に小笠原とかもあり得るのかな。ソフトバンクつながらないって話だから、そこらへんどうなるんだろう。
そうそう、すでに一店。提携から脱退したお店もありますね。こういうことは遅かれ早かれ発生しえた話です。残念ですけれど、そこは仕方なし。コレクタからすれば、このお店のカードは是非抑えておきたいですよね。しかし、ものが「大漁旗」だっただけに収集できた方はそんなに多く無いかな。

コロカは、提携店舗での買い物以外にも、イベント連動型や、ツアー連動型があります。2009年最初に行われたイベント連動は、JR九州とのコラボでした。フリーきっぷを買うとカードがもらえるというもので、このフリーきっぷにも3種類があり、もちろんカードも3種類ありました。九州全体のフリーきっぷですので、お安くはありません。乗らなきゃソンな金額(乗り歩くためには安い)でしたので、私、お友達と休暇を利用して乗りに行きましたとも。

同様なイベントとして、終わったばかりですが、東京メトロのフリーきっぷもありました。これはフリーきっぷそのものがコロカという扱いで、ちょっと独特かも。サイズも通常コロカよりやや太めです(つまり、交通関係カードよりコロカは、ややスリムなのです)。

2010年に入り、花いっぱいイベントとして、一気に全国の鉄道会社とのコラボが始まりました。JR九州二回目、JR北海道、JR四国。名鉄、東北のローカル私鉄各社、フェリー2社。もともと鉄道切符の収集家でもある私は、この手のコラボには大変弱い。もうさっそく東北に行って買ってきました。おかげさまで、とある鉄道では、シリアルナンバー2番をいただきました。いひひ。


そうそう、イベントとはちょっと違うけれど、メトロと関連して、後楽園駅にて発売されたクッキーにコロカがつく、という試みもありました。ところが、爆発的売れ行きに対処できず、あっという間に売り切れ。……私も自力できなかった。悔しいです。用意した数が少なすぎです。5倍多くてもよかったぐらい。まあ、でも、需要を読むのって難しいですよね。

コロ旅というツアー連動型のカードもあります。ツアー参加記念カード。私はご存知のとおり、一人であちこちどこへでも行ってしまいます。なので、やや制限の多いツアーは正直苦手です。……ああ、コロ旅関連のカードは無理かなあ。ツアー参加カードはダメでも、都道府県カードはなんとかならないかなーなんて、コロ旅のページを見てはため息をついておりました。ふと気づけば、宿泊プランに、コロカがついてくるなんてものが増えているではありませんか。高級ホテルばっかりだと思ってた私。出張族でもあるので、全国各地、チャンスはきっといつかめぐってくる……、なんて思ってた矢先に和歌山出張が。しかも大阪のど真ん中にある会社さんと同行するという話で、それじゃ、大阪市内のコロカ提携ホテルが使えるじゃん! とばかりに、まずはモノは試してみることに。
普段は楽天なんだけど、じゃらんに登録して、コロカで検索。出てきたホテルの場所とお値段を検討して、ほい申し込み。これで、当日フロントでコロカがもらえるわけですね。簡単簡単。
ただ、まだ全国各地というわけでもないので、これが広がってくれると嬉しいなあ。

まもなく花いっぱいキャンペーンの次のターゲットが発表になるでしょう。近畿地方のどこが対象になるやら、今からワクワクどきどきしながら待つのでございます。

2010年10月15日金曜日

カードの魔力にあらがえない【1】スタバカード編

プロ野球カードだとか、サッカーカードだとか。マジックザギャザリングだとか、遊戯王カードだとか。
テレホンカードだとか、オレンジカードだとか。
カードはコレクションの、いち王道ですよね。でも、スポーツさっぱり苦手、集めたカードでゲームをするつもりはない、そして、「そんなに電話しないしなあ」という理由でテレカブームに背を向けてしまったワタクシ。残るはオレンジカードなどの交通関係カードかな?
でも、これも全国各地津々浦々いろんな会社がいろんなデザインで出してて、もうどうやったって追いつかない。
ならばどうするか。まだあまり集めている人の少ないものに目をつけてみましょう。

そういえば、うちの近所に最近、スタバがオープンしました。スターバックスコーヒー。注文がめんどくさ……豊富なメニューが用意されているオシャレコーヒーショップです。私、多分、最短キーワードの「ソイラテ、トールで」という呪文でさえ、噛んだことがあります。緊張するんだよ、あのカウンター。
さておき、そんなスターバックスに、「スタバカード」なるものが存在します。ギフトにも使えるプリペイドカード。チャージして積み上げることもできる便利カードです。電子マネーではないので、デポジットは要りません。ただ、最初は1,000円以上で購入します。
1,000円分コーヒー飲んだら、手元にカードはまるまるただで残ります。これはよいですね。
とはいえ、すでにカードのデザインは頻繁に変わり、全世界(そうだった!!)にコレクタがいます。今売ってるものから集めるというのもいいけれど、もうちょっと他に無いものかな……なんて思ってた矢先に、「ご当地スタバカード」なるものがリリースされたことをお友達から聞きました。
東京、横浜、名古屋、京都、大阪、那覇の6種類。那覇が難関だけど、年に一度くらいは行くチャンスもあるだろうし、お友達の誰かがきっと行くでしょう。なんて甘い考えで集め始めてみました。
ところが、東京のカードがそうそうに売り切れてしまったりして、思ったよりも一筋縄では行かぬようです。



自力にて、私、半分の3枚を収集したところ。これじゃまだコレクションだなんて言えません。通常カードも買ってみようかなーなんて思い始めると、もうすっかりスタバの手のひらの上にいることになります。危ないあぶない。

2010年10月5日火曜日

岡山電気軌道のまぼろしの駅

臨時駅とか、仮乗降場とか、聞くとわくわくしませんか。私はします。超します。
北海道の仮乗降場全盛期には、残念ながら間に合いませんでした。今でも残っている板切れだけの駅はなるべく訪問するようにして、気持ちを慰めてはいますけれど、むかしむかしは、さらに「中間線路班」なんてのもあって旅客の便宜をはかったこともある……なんて聞くと、みたかった~としみじみ思います。

今でも全国には臨時駅はいくつか残っています。どの駅も佇まいが独特で、好きです。
会津鉄道では、六地蔵尊臨時駅を昨年、今年と開設しました(今年の名称は「一ノ堰六地蔵尊」駅)。行きそびれてしまいましたが、こういう「幻の駅」って、いいですよね……(ため息)。

ところが、良い子にしていたご褒美なのか(うそ)、偶然にも私、幻の臨時駅に降り立つことができたんです。ええ、ついこないだ。

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10月3日日曜日。
岡山市内のホテルを朝早く出て、ハレカカードを片手に、岡山電気軌道を乗り歩きます。全線でもわずか5キロ程度しかないので、元気があったら、全駅写真撮れるかもーなんて思ってたのですが、天気があいにくよくありません。
まずは、岡山駅前から清輝橋駅に向かいます。運転士さん、女性です。あまりにもあっけなく終点に到着。電車の写真などを撮ります。

また、同じ電車で折り返し、柳川電停で乗り換えます。今度は東山線へ。乗客はさほど多くありません。無事座れてほっとしていたら、運転士さんが何か放送しています。実はあまりよく聞き取れなかったんです。でも、臨時、とか、停車、とか、聞こえます。なんだ??

電車は順調に進み、西大寺町を過ぎて、大きな橋を渡ろうとしたとき、電車は電停じゃないところで停まりました。そして、ドアを開けます。降りていく人が何人かいました。
ふと見れば、橋のたもとから川沿いにかけて、大規模な朝市が開催されていました。
ここで、思い出します。そういえば、岡山電気軌道には、朝市の日だけ開設される臨時駅がある、という話を。

あわてて周囲を見渡しますが、駅名らしき「京橋」が書かれた看板は見つかりません。けど、路面電車の駅なんて、ホームも看板も無いケース、いくらでもありますものね。

しかしこれはラッキーです。まずは東山まで行き、帰りにここで降りてみようと決めます。

電車は発車。朝市はかなり盛況。なるほど、これは多くの人が訪れるでしょう。橋を渡り終えて、小橋、中納言とホームの無い駅を二つ過ぎます。路面に緑色の枠があるだけ。しかも両駅のあいだは、100mほどしかありません。これも帰りに撮ろう。
というわけで、まずは東山まで乗り、完乗。


興奮したのか元気だったので、歩いて線路沿いを戻ります。門田屋敷駅を撮り、ちょっとコンビニに寄ってから、中納言駅を撮ります。とはいえ、路面の緑色を撮っただけですが。何も知らない人が見たら、単なる町並の写真であり、駅には見えません。
少し先の信号には、もう小橋駅がみえています。すごく近い。けど、私はすでに、土佐電気鉄道の一条橋駅と清和学園前駅の近さを知ってしまっています。デジカメの動画機能が30秒しかないのに、走って間に合うぐらい近くて。何度も往復しちゃった。あそこにはちょっと及ばないけれど、これもまた岡山電気のおもしろさの一つでもあります。



さて、さっきの京橋臨時駅で降りるには、小橋から乗らないといけません。路面からステップも何もない電車にえいやっと乗り込みます。そしてすぐに前方に向かいます。
今度は運転士さんのアナウンスがはっきり聞こえました。「本日朝市開催のため、京橋臨時電停を開設しています。」
というわけで、橋を渡るだけですぐに降ります。降りるとき路面をよく見たら、黄色の枠がついてます。これが駅か!


誘導員の方がいらっしゃってイベントらしい感じ。でも、駅らしさは……無いかな。看板も無いよなあ、と思って少し離れてみたら……ある!あるじゃないですか!


もう私、この一枚が撮れただけで超満足です。いひひ~

帰りももちろんここから乗ります。乗ろうと待っていたら、係員のおじさんが私に、三角形の紙片をくださいました。
岡山電気の運賃からすると、ここから駅まで乗れば140円です。でも、この紙片があれば、100円になるよ、ということ。

この紙片はどうやら、チラシとして配布されたものの隅っこに印刷されてたもののようです。地元の方なら、あらかじめ切り取って持参できたわけですね。なので、この紙片が貴重なもの、というわけではありませんが、私のようなものからすれば大事な記念です。

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さて、その日の晩、この電停について調べてみました。まだ出先でしたのでネットを中心に。

私はこの朝市、毎月第一日曜日にやってるのかな、なんて漠然と思ってました。月一のラッキーぐらいに。ところが、電停の開設は、毎年5月と10月の朝市に限る……らしいということがわかりました。!? 年に二日!? 
うわー、津島ノ宮や、六地蔵尊と同じとは。しかも、こちらは午前中だけ、という話なので、もっと短い? にほんいち?

この電停について詳しい情報は、それ以上見つけることはできませんでした。wikipediaの臨時駅の項目からも落ちています。
帰宅してから日本鉄道旅行地図帳で調べましたら、平成7年に開設された、ということはわかったのですが、休止、という扱いになっていました。うーん、ますます謎です。
じゃ、私はなんでこの電停のことをちらりとはいえ知ってたのかな、と本をいろいろひっくり返して思い出しました。
原口隆行著 JTBキャンブックス「日本の路面電車I」でした。ここに朝市のときだけ開設されるという話がちらっと載ってたんですね。ああ、ちょっとすっきりした。
ともあれ! 現在も盛業中です。全駅訪問を企む人にとっては、ハードル高いかもしれませんが、なかなか味わい深いので、ぜひチャレンジしてみてくださいませ。